大切な人に新年のごあいさつをする年賀状。直接会うことも難しくなった今、手作りの年賀状でお子さまの成長ぶりを伝えませんか。
そこでオススメするのが、お子さまと一緒に作れる「スクラッチ画」の年賀状。家にあるものを使って、楽しく簡単にできるうえ、構図や配色を考えたり、スクラッチしたりすることで、お子さまの創造力を磨き、力強く描く感覚を身につけることができます。
さらに、作品を送って褒めてもらうことはお子さまの向上心の高まりにつながります。また年賀状を送り合って新年を祝うという、日本文化を学ぶ機会にもなります。
小さなお子さまでも、ママ・パパがサポートすれば大丈夫。また、色鉛筆を使うのでベタつかず、スクラッチすることではがきに色がしっかり定着するので汚れにくく、後片付けも簡単です。
お子さまが作る楽しさ・送る喜びを実感でき、家族間のコミュニケーションにもつながる手作り年賀状。Step1~Step3の手順を参考に、トライしてみてはいかがでしょうか。
色鉛筆で色を塗ったクッキングシートを、着色面を下にしてはがきの上にのせ、割り箸などでスクラッチするように絵を描くだけ。はがきに色が移り、版画のように仕上がります。
幼少期を海外で過ごし、「言語のいらないコミュニケーション手段」であるアートの素晴らしさに触れて帰国。武蔵野美術大学で教職課程を履修した、アートと子ども教育のプロ。
※爪楊枝は先端を硬いものに押し付けてつぶし、手などに刺さらないようご注意ください
まずは絵を画用紙に下描き。クッキングシートをはがきの大きさにカットして、下描きした絵の上にかぶせ、クッキングシートの上から鉛筆で絵をなぞります。このときマスキングテープで仮留めすると簡単!
絵を描いたクッキングシートを裏返し、絵の線の裏側に色鉛筆でしっかり色を塗ります。
濃いめの色を使い、色と色の境目を塗り重ねて、グラデーションを作るときれい。
はがきの上にクッキングシートをのせて(着色面が下)マスキングテープで仮留め。鉛筆の線を割り箸(または先端をつぶした爪楊枝)で強くなぞると、はがきに色が移ります。
ときどきクッキングシートをめくって、はがきに色がしっかり移っているかチェックしてみましょう。
孫が描いた絵とお手紙をもらうのは、成長が感じられてうれしいですね。お正月に初めての年賀状をもらうのが楽しみ。大切にとっておきます。
簡単な作業に「学ぶ」「鍛える」機会が充実
色を塗ったクッキングシートを裏からなぞり、はがきに色を移すという技法です。色のグラデーションの作り方を学べて、強い筆圧で描く力が鍛えられます。完成した作品は、じ~じ・ば~ばに送ってみましょう。作品を褒めてもらうことで、お子さまの向上心につながりますよ。